十番切(曽我物語⑦要約版)

【幸若舞曲一覧(リンク先)】 《内容概略》 1 時宗、祐経に止めを刺す  建久四年五月廿八日の夜半ばかりの事なるに、曽我兄弟はついに親の仇工藤祐経を討ち終え積年の恨みを晴らすことができた。  小柴の陰で暫く息をひそめていたが、兄助成が本望を遂げたのでここで腹を切ろうと言うと、弟時宗は、どうせのことなら頼朝は祖父伊藤の敵なれば、頼朝の寝所に乱れ入り一刀恨み申し名を後代に残すべきと答える。 …

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景清(要約版)

【幸若舞曲一覧(リンク先)】 《内容概略》 1 東大寺供養の警備陣  今度、頼朝の御代を召されし由来(征夷大将軍の院宣を受けたこと)を詳しく尋ねるに、御舎弟九郎御曹司(義経)の御心猛く渡らせ給う由来なりとぞ聞えける。  (平家滅亡からまもなく、源頼朝は源平合戦で焼け落ちた南都東大寺を再建。それに伴う落慶法要が行われた。)  建久元(1190)年に頼朝初上洛してから二度目(建久六年119…

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八島(屋島軍)

【幸若舞曲一覧(リンク先)】 《内容概略》 1 丸山の麓の家の風情  さるほどに、判官(義経)山伏姿にまねて、平泉を目指して奥州に下っていくが、七十五日で佐藤信夫の里(福島市)に辿り着いた。  判官が武蔵坊に言う「東から出て照らしていた太陽は西の山の端にかかった。どこでもよいから家の構えが良い家を見つけ宿取りを頼む」。  丸山のふもとに、すっかり荒れ果ててはいるけど立派な屋敷(丸山城)…

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