大職冠(要約版)

【幸若舞曲一覧(リンク先)】 《内容概略》 【1 大職冠の言われと繁栄】  それ我が朝と申すは、天津児屋根命(あまつこやねのみこと)の天の岩戸を押し開き、照る日の光もろともに、春日の宮と現れて、国家を守り給ふなり。さればにや、かすがを春の日と書く事は、夏の日は極熱す。秋の日は短く、冬の日は寒し。春の日はのどかにして、よく万物を成長す。四季にことさらすぐれ、明日 (明るく曇りのない日) なる…

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満仲(まんじゅう)

【幸若舞曲一覧(リンク先)】 《 内容概略 》 1 満仲、仏道に帰依する  それ、ひそかにおもんみるに、覆って外なきは天の道なり。載せて拾つる事なきは地の徳なり。始め清くして澄める物は昇って天となり、重くして濁る物は降って地となる。中央は人たり、是よりして君臣の道行わるるものか。  その昔、多田の満仲という天下に並び無い武士がおりました。嫡子の頼光、次男頼信、三男多田法眼とともに、朝廷を…

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[烏帽子折](要約版)

【幸若舞曲一覧(リンク先)】 《 内容概略 》 1 牛若烏帽子折を尋ねる  そもそも安元元年三月中旬に、源の牛若殿、鞍馬の寺を御出であり。  奥州へ下向して平家討伐の機会を待つためです。案内人となる金売り吉次(きちじ)と合流しました。吉次の下人に扮して奥州を目指します。  その日は鏡の宿(しゅく)に泊まることになりました。遊君の吉祥が前を中心に、吉次を囲んでの酒盛りが始まります。  …

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