高館(要約版)

【幸若舞曲一覧(リンク先)】 《内容概略》  高館は、衣川の高館で悲壮な最期を遂げた義経と最後まで従い主君に殉じた郎党たちの姿を描いた物語である。  幸若舞「清重」中で、伊勢三郎と駿河次郎が義経の命を受けて頼朝打倒の同志を募る廻文を廻したが、駿河次郎が召し捕られた。  この廻文が、頼朝の手に渡り、怒った頼朝が奥州攻めを決意する。 1 義経追討軍の勢揃  さる程に、鎌倉殿(源頼朝)…

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敦盛

【幸若舞曲一覧(リンク先)】 《内容概略》 1 敦盛、熊谷に追われる  そもそもこの度  【1184年(元暦元年、平家方の寿永二年)、治承・寿永の乱(源平合戦)の一戦である須磨の浦における「一ノ谷の戦い」際に】、  平家一ノ谷の合戦に、御一門侍大将、惣じて以上十六人の組足(軍団)の中に、ものの哀れを留めしは、相国の御弟経盛(平清盛の異母弟)の子息に、無冠の太夫敦盛にて、ものの哀れを留め…

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大職冠(要約版)

【幸若舞曲一覧(リンク先)】 《内容概略》 【1 大職冠の言われと繁栄】  それ我が朝と申すは、天津児屋根命(あまつこやねのみこと)の天の岩戸を押し開き、照る日の光もろともに、春日の宮と現れて、国家を守り給ふなり。さればにや、かすがを春の日と書く事は、夏の日は極熱す。秋の日は短く、冬の日は寒し。春の日はのどかにして、よく万物を成長す。四季にことさらすぐれ、明日 (明るく曇りのない日) なる…

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