岡山

【幸若舞曲一覧(リンク先)】 1 義経、佐藤兄弟の子に烏帽子親となる  その後(屋島戦における義経奥州入りをうけて)、佐藤庄司(元治)の後家(乙和御前、藤原秀衡の従妹)、心の内に思う様、それ人間は老少不定夢幻の世の中(人の世の無常であることを嘆き)、昨日見し人今日はなし、我が存生の(生きている)間に、(今は亡き我が子佐藤)継信・忠信が子供(尼公の孫)に君(義経)の御前にて烏帽子を着せばやと(…

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和泉が城

【幸若舞曲一覧(リンク先)】 1 梶原景時の調伏  さる間、判官殿(源義経)高館(奥州)の御所に移らせ給いて、昨日今日とは申せども三年になるは程もなし。  (藤原)秀衡入道、いつきかしつき(大切に面倒を見て)申す、奥州五十四郡の大名小名、皆この君(源義経)に思い付申し非番当番(勤め)隙もなく、いねうかつこう中々申す計はなかりけり(敬いかしこずく事は口では言い表せない程であった)。  さる…

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靡常盤(なびときわ)

【幸若舞曲一覧(リンク先)】  (伏見常盤の続き) 1 常盤御前の母を拷問  ここに物の哀れを尋ねるに、常盤(御前)の母(桂の宰相)にて留めたり、それを如何にと申すに。  六波羅方の兵、常盤御前を尋ねかね、九条の院(常盤御前が雑仕女した中宮藤原呈子)に居わします母の尼公を生捕りて、(平家一門の邸宅の有った)六波羅へ参らする。  (平)清盛、御覧じて親子の中の事なれば、知らでは如何有るべ…

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