一満箱王(全文版、曾我物語①) 2017年08月13日 【幸若舞曲一覧(リンク先)】 1 頼朝が伊豆に流されるまでを語る 安元元年(1176)神無月の頃、奥野(伊豆)の狩場にて、河津の三郎(祐泰は、父祐親と同族の工藤祐経が伊東荘を巡る所領争いになり、その時の恨みで工藤祐経の家僮八万三郎に前急所を射られ落馬して絶命した)討たれし時、五つや三つの若(君)有りしを、 (その後、この若君の母と再婚した) 曾我の太郎祐延が養育し、(若君の内)兄の一満十一…続きを読む
山中常盤 2017年08月13日 【幸若舞曲一覧(リンク先)】 《内容概略》 1 牛若丸からの便り さる間、牛若殿は、十六歳の春のころ、鞍馬寺を御出あり。 平家を討伐の為に、吉次の太刀を担いで奥州へ下らせ給う。 栄華を極める奥州、平泉の藤原秀衡の館へ程なく着かせ給う。 秀衡、館で対面中、誠に源氏の御大将と生まれをなして給いたる、若者にて御座ありけると、格別に喜んで、秀衡父子の契約を申し、手厚くもてなし奉る。 …続きを読む
鎌田(かまだ) 2017年08月13日 【幸若舞曲一覧(リンク先)】 1 源義朝次男朝長の自害 源氏左馬の頭源義朝は待賢門の夜戦(平治の乱)に、敗れて東国を目指して落ち延びる。 ここに、戦賊掲げ(落人狩り)にて、比叡山横河の法師(僧兵)の大将、大宅の忠希が放す矢を、進む源朝長(源義朝の次男)の左の股口に受け止めさせ給い。 その御手大事(ひどい手傷)にて、美濃国(岐阜県)青墓の長者(大炊の宿)に着かせ給う。 青墓の…続きを読む