常葉問答(全文版)

【幸若舞曲一覧(リンク先)】(靡常盤のつづき) 1 常葉、鞍馬寺を見聞する  さる程に常葉御前は程なく清盛に靡き(なびき妾となり)給ひけり、老木の花の長らへて春に会えるがごとし(清盛の寵愛を受けることは老木の桜が生き長らえて花を咲かせているようなものである)。  子供の見る目も恥ずかしや、夫(つま、源義朝)の敵に靡(なび)くこそ、類少なき次第なれ。  心強くてさて果ては(頑強に抵抗して拒…

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