歴史物語「江戸城(幸若の舞)」大倉桃郎著・明治文学 2017年11月17日 【幸若舞曲一覧(リンク先)】 歴史物語「江戸城(幸若の舞)」大倉桃郎著(1879-1944)~香川県生の小説家・明治文学 1 幸若の舞《抜粋》 頃は後花園天皇の御宇、康正二年の暮春、所は武蔵国川越(埼玉県川越町)の城中である。 城は鎌倉両管領の一、扇谷上杉公の所領で、公の老臣太田資清入道道真が守っている。 道真去る年までは扇谷公の執事であったが、今はその職を長子備中守持資に譲…続きを読む
大和五カ所十座(声聞師) 2017年11月12日 【幸若舞曲一覧(リンク先)】 大和五カ所十座(声聞師) ◎ 大和興福寺の五カ所十座の声聞師などは、猿楽、あるときは白拍子、あるき巫女、鉢たたきなど、七道物と称される雑芸者の支配権を持っていた。(「曲舞と幸若舞」麻原美子) ◎ 武家の支配する京と違い、当時奈良は、興福寺によって支配されており芸能についても、興福寺寺門あるいは大乗院門跡と結びついた五カ所十座と称される声聞師組織の権…続きを読む
《幸若丸と足利義視、細川勝元》 2017年10月18日 【幸若舞曲一覧(リンク先)】 《幸若丸と足利義視、細川勝元》「寛正六年(1465)に許され」の記事から 1 幸若丸の活動 ◎ 「管見記」の1442年(嘉吉二)5月8日「当時諸人弄翫せしむるくせ舞あり。家僕等勧進によって今日南庭においてこれを舞う。音曲舞姿尤も感激あり」と公卿西園寺邸を大夫が訪れ南庭での舞が披露された。西園寺公名を感激させた曲舞は、その音曲・舞姿が素晴らしかったことでこれ…続きを読む